日記

2023/10/30

自分に期待して自分に裏切られては、どうして普通の人みたいになれないのだろうと悩んでいたけれど、自分はそもそも普通じゃなかったらしい。と、最近になってようやく気がついた。

これまでも自分が普通の人生を送れていないことはちゃんと知っていたのだけれど、なんで普通になれない?と常々思っていたのは、自分は普通なのだと心のどこかで信じていたからということになる。

最近それらに気づいた中で特に衝撃的だったのは、私は今まで相手の気持ちが良く分かる人だと思っていたのに、本当は、相手がこういう表情・身ぶり・言葉遣いの時はこう考えている、というマニュアルをたくさん、頭の中に保存しているだけだったということで、実は相手の気持ちなんて何にも知らなかったのだ。

どんなに頑張っても普通の人になれないと分かった時、絶望するかと思っていたのにそうでもなかった。そもそも無理なことだったのであれば、こんなふうになっていても仕方がないか、という穏やかなあきらめだけが残っていた。例えば、皆ならやらない失敗をしてしまったとして、今までなら自責がひどかったけれど、きっとこれからは、そんなもんかで納得できるような気がする(そうなれたらいいのにな)。ただ、私は、自分の良くない部分を、自分の特性のせいにするような存在をひどく弱くて、嫌なものとして見ている。が、そうすることの気楽さ・快感を知って、少しずつ嫌悪感が緩和されてきている。そうして私も、それらに段々と近づいているのが分かる。