おいしくるメロンパンというバンドがいる。
元スターミー の人がブログで「おいしくるメロンパンが嫌いな人とお友達になりたいな」という記事を書いていて、おいしくるメロンパン（というかファン）への悪口がめちゃくちゃに書かれていて笑ってしまった。
嫌いな理由を要約すると以下のような感じ。
①ルックスから女ウケを狙ってるのがムカつく
②メディアとかで異常に持ち上げられすぎ
③曲が好みじゃない
特に①への憎悪がすごくて、たぶんこの人は「おいしくるメロンパンが嫌い」というよりは「おいしくるメロンパンを好きな女が嫌い」なんだと思った。
（それとも音楽業界の内情を知っている人だけがわかる酷い何かがあるのか？ だとしたら私がこれから書くことは意味がないな……）
実のところ私はこのブログを見る前からおいしくるメロンパンは嫌いではなくて、何ならCDをぜんぶ持っている。
CDを購入するまでのバンドはあんまりいないから、まあ、好きなのかもしれない。
この人の言っていることはめちゃくちゃよくわかる。私も「おいしくるメロンパンが好きと言っている女性」とはあんまり仲良くできないと思う。
ただ、おいしくるメロンパンというバンドはたまに「おいしくるメロンパンが好きと言っている女性」向けじゃないことをやっていたりして、レッテルを貼ってしまうのは少しもったいないような気もする。
ちなみに私が好きな理由は、不思議なテンポの曲が多くて（変拍子というのかな？）、tricotとかthe cabsみたいな音楽が好きなので、いいなあと思ったから（ごめんなさい、音楽に明るくないので本当に何となく感じているだけです）。
だからどんなルックスでもよかったし（いまのところCDで聴くだけなので）、たぶん別の声質でも好きになってただろうし、メディアで持ち上げられていなくても関係なかった（持ち上げられてなかったら知らなかったかもしれないけれど）。
何度も言うけれど、嫌いと言う人の気持ちもわかるし（これはルックスうんぬんの部分だけ。私には「媚びてる音楽」なのかというところまではわからない。そもそも好みというのはあるにしろ、駄目な音楽というものは存在するのだろうか？）、だからこそ「おいしくるメロンパンが好きだ」とは公言できないというものがある。だから、今でも誰にも言わないで、こっそり聞いている。
この人も「おいしくるメロンパンを嫌いな人とお友達になりたいな」の記事に囚われつつ、実は好きなんだよね……と言ってる。
好き嫌いは誰にでもあるからいいとして、誰かに言われたからという理由で対象を嫌いになったり、好きになったりはしたくないと思った。たぶん元スターミー の人も、自分の記事を読んでおいしくるメロンパンを嫌いになる人のことは、好きではないんじゃないかなという気がする。きっとそうですよね？ そうでなければ、「楽しい読み物」として成り立たない気がするのですが……。
ということで、おいしくるメロンパンが嫌われる理由を理解できてしまうので公言できないけれど、実はこっそり好きでいるような、そういう人とお友達になりたいなと思いました。
