夢の中でパソコンのキーボードを延々とタイピングしていたのだけれど、起きたらタイピング音だと思っていたのが雨の音だったと気づいた。
歯医者。今日ついに矯正器具が取れる日だった。研修中の大学生がいて、私よりも歳下の子たちに覗き込まれながら器具を取られていた。宇宙人になったみたい。
器具が取れたあとも元の位置に歯が戻らないように、マウスピースをつけていなくちゃいけない。最初の1年は日に20時間くらいつけている必要があって、3年くらいかけてだんだんとつける時間を短くしていくらしい。マウスピースをつけているときには水しか摂取しては駄目で、食べ物はもちろんコーヒーなどの色水を飲むときも外さなければならない。1日20時間つけなくちゃいけないから、食事の時間は4時間しか取れない！ 目眩がした。大好きな食事が、4時間だけなんて。間食も満足にできなくなってしまった。それが最低1年も続く。でも、大人の矯正は歯が戻りやすいから仕方がないんだ。もし子どもの頃に戻れるのなら、お金がかかるからと遠慮なんかせずに、あのまま矯正をしていた。子どもには、お金がかかるものなんだ。それを、変に気を使って、やりたいこと、言いたいことを我慢するのは、私がかわいそうだ。親もちゃんと、お金がかかると覚悟した上で私を産んだのだから。私が心配することではなかったんだよ。
最近日常に変化がないので、頻繁に昔の記憶が思い出されている。今日は、後輩に私の家でハンバーグを作らせたことを思い出した。後輩が台所でいろいろとやっている間、私はテレビを見るなどボーッとしていて、出来上がってテーブルに並べられた料理をおいしいおいしいと食べていたら、すごく嬉しいと言われたっけ。私は料理ができないかわりに洗い物はそれほど苦手ではなくて、後輩は作るのは良いけど洗い物は嫌だと言っていて、利害関係が一致していた。会わなくなる前、私の目と鼻は好きだけど、なんて言っていたので、歯列矯正してちゃんとした口になれた私を見たら、前よりも好きになってくれるだろうか。
間食もできないし、仕事するか。
