日記

11/28の日記:1年ぶりに美容院へ行った

私は何かあると日記を書く癖があるのだけれど、最近はその「何か」の基準が下がってきている気がする。もうしばらく知らない男の子とホテルにも行っていないし、太ももにつねった跡ができるほど人から怒られていない。本当に、生ぬるい毎日になったな。このままではいけないとわかってはいるものの、考えようとするとふわふわ、くらくらして眠たくなるので寝てしまう。

今日は1年ぶりに美容院に行ってきた。普通のことだな……。このまま伸ばしっぱなしにしておいてもよかったのだけれど、ちゃんとしているほうがお金を稼ぎやすいのであれば、そうしようと思った。最近ちゃんとしようの気持ちがみなぎっている。ヤクルト毎日飲んでるし、マスクもたくさん買ってきて家においてある。そこは初めて行った美容院だったのだけれど、最初のアンケートに、今日はどのように過ごしたいかチェックする欄があった。「世間話をしたい」とか「話しかけないでほしい」とか。今はこんなものがあるのか。確かに、これならお互い無理せずにいられるから、合理的な気がするし、私はできれば話しかけてもらいたくないタイプなのだけれど、逆にめちゃくちゃ話しかけられてウンザリして帰ってくるのもまた面白いので、その機会が減ってしまうことは少し残念だな。ちなみに小心者なので「話しかけないでほしい」じゃなくて「本を読んでいたい」に〇をつけました。

いつも美容院では「おまかせで」と言って、いったいどんな髪型になるのかワクワクしながら見守っているのが楽しみだったのだけれど、今回はそうもいかないので、仕方がなくお兄さんには「清楚で、若く見えて、おじさん受けする髪型にして下さい」とお願いした。髪の毛を切っている間は、全く話しかけないようにしてくれたので、とても助かった。「今日は休みですか」「何の仕事してるんですか」なんて聞かれた日には……ゾッとする。他にもお兄さんはとても気が利いていて、私がおしっこを我慢していると「お手洗いはどうですか」と聞いてくれるし、本を読みやすいように椅子を前にしてくれるし、もう結婚したいな。ちなみにあまり本は読まないで、お兄さんが私の髪の毛をいじくっているのをジッと見ていた。小さい頃からずっと、髪を切られている間は人が私の髪をいじるのをつい見てしまう。他の人は髪を切られている間は何をしているのだろう? 

お兄さんは私にあまり確認することなくハサミを進めていったのだけれど(私も聞かれても困るので助かった)、最後に鏡で「どうですか」と見せられた時は、たしかに「(割と)清楚で、(前よりは)若く見えて、(おそらく)おじさんも指名してくれる」感じの髪型になっていた。ただ、お兄さんが髪の毛を持ち上げながら「こうすれば高校生にも見えますよ」なんて言った時にはビックリしてしまった。私、何も言ってないのに。いや、確かに合ってるのだけれど、もう完全にその通りを望んでいたのだけれど、お兄さんはどんな気持ちで私の髪を切っていたのだろう。私は何をしたくて髪の毛を切りにきた人だと思われたのかな。気遣いもできて、要望にも全て応えてくれたお兄さんにまた髪の毛を切ってもらいたいと思ったけれど、こわくてなかなか行けそうにない。

そんな感じでよい気持ちになっていたので、オヤツの時間にチェーンのラーメン屋さんへ行ってきた。小学生ぶりかな、ここのお店のつけめんが好きで、よく食べていたんだった。つけめんと、餃子と、チャーシュー丼を食べた。ただ、その後脱毛へ行ったら(昔の私のせいで未だに脱毛サロンへ行くことを強いられている)、肌が乾燥しまくっていたせいで脱毛してもらえなかった。お姉さんに叱られてしまい、嬉しくてふくらんでいた気持ちがしぼんでしまった。つらいな。毛は永遠に生えてくるし。もう脱毛行きたくない。他の優しいお姉さんが気を使って色々と話しかけてきてくれたのに、ずっとションボリしていた。私はその優しいお姉さんが好きで、あれからメンヘラの彼氏はどうなったのですかと聞きたかったのに。

今は家に帰って、お酒を飲んでいる。2月のコミティアに出ようかずっと迷っている。というのも、最近周辺の状況が変わって、何かをしていないと虚無で埋め尽くされておかしくなってしまいそうなので。それに、あと何年かしたら、こんなふうにゆるやかに毎日を過ごせなくなるのが決まっている。せめてそれまでは、好きなようにやっていきたいと思ってはいるけれど、それが果たして漫画を描くことなのかはわからずに、出るべきではない、出てみようかという気持ちが5分ごとに切り替わっている。