日記

2022/05/09:スズメバチとの戦い

2日ぶりに自宅へ戻りくつろいでいると、ブーンという大きな音がして、気づいたら部屋の外に瞬間移動していた(能力の開花)。そっとドアを開けて中の様子を覗いてみると、窓に何度も体当たりしている黒いやつがいる。蜂だと思った。たぶん、外出前に取り込んだ、3日くらい干しっぱなしだった洗濯物に付いていたみたい。窓を開けて逃そうにも窓から離れず、しばらく様子を伺う。少ししたら左のほうに行ったので、いそいで窓を全開にしてまた部屋の外に逃げた。けれどいくら待っても窓から出て行く気配はない。人との約束の時間が近づいていた。意を決して武器(ビニール傘)を持ち左のほうの様子を見に行く。この辺にいたはずなのに静かで、姿も見えない。おそるおそる、傘で適当につついてみるのだけれど反応がない。目を離した隙に窓から逃げたのかもしれない。積み重なったダンボールや本をどかしても見当たらなかったので(もうヤケになっていた)、お守り代わりにゴキジェットを軽めに噴射して、人との約束の準備を始めた。そうしたら、あれほど探しても静かにしていたのに、いきなりブーンと飛び出してきた。ただ、やっぱりハチじゃなくてアブだったので、少し安心していた(先ほどの膠着状態のときにネットで調べたら、羽音が大きく羽根が2枚なのはアブらしい。)。仕方がない、こちらは窓を開けるという最大限の譲歩をしていたが、もうこれ以上見張り続けるのは嫌だったので、右手にゴキジェット、左手にビニール傘を持って近づき、思い切り噴射した。なかなかしぶといので、何度も噴射をして(やり過ぎると見失うので適度に)、完全に動かなくなるまで続けた。ひっくり返って痙攣しているのを無表情で眺めているとき、なんて残酷なことをしているのだと我にかえる。ゴキジェットを噴射しすぎて鼻がおかしくなったのとクシャミが止まらなくなってしまい、しばらく私も動けなくなっていた。約束の時間は完全に過ぎていた。

約束を終えてアブを片付けようと近づいたら(ずっとそのままにしていた)、ハチみたいな顔だなと思った。でも羽根は2枚だしな、と捨てようと思ったのだけれどくびれがあって、もう一度よく調べてみたら普通にスズメバチだった。キイロスズメバチというやつっぽくて震えている。運が悪かったら大変なことになっていました。こわくて震えている。もう外に洗濯物干せなくなってしまった。泣きそうだし、(スズメバチの写真見すぎて)吐きそうだけれど、ゴミ箱で眠っているスズメバチを追ってきた仲間にいつ刺されても良いように、今のうちに好きなカップラーメン食べておこう。種類を判定するために撮った死骸の写真、私をジッと見つめているようで、夢にまで出てきそうなくらい怖い。申し訳なかった。蜂だとは思わなかったんです。