日記

同人誌即売会で本を頒布するときには、なるべく自分の存在を消して、ジッと下を向いて座り、目の前で試し読みしてる人がいても何にも気にしていないふりをして、これくださいと言われた時だけ素早く対応できるようにし(このへんは釣り堀に似ている)、人が去ったあとで嬉しさをひとり噛みしめる、みたいなものだと思っていた、という話をお友達とした。が、最近はそうでもないのかもしれない。ずいぶんと足を運んでいないから分からないが、とりあえず私にとっては机の上で裸になって股を開くくらい恥ずかしいことなのだ。じゃあ何で売るのかというと、変態だからだ。こんなふうに昔の思い出を取り出してみているけれど、私は明日からもまた公園でボーっとするしかやることがない。