最近、神様とかスピリチュアルとかに頼る人の気持ちがわかってきた気がする。
人は追いつめられると、そういった確実性が低いものであっても、自分の苦しみから逃れることができるのであれば、すがってしまうらしい。
昨日は人と待ち合わせの予定があったので、本屋さんで時間をつぶしていたんだけれど、何となく、ビジネスコーナーをふらふらしていた。それで、普段であれば絶対に手に取らない自己啓発本のタイトルに惹かれてパラパラ読んだだけで思わず購入してしまった。きっとこれは私が今どうしようもなくなっているからで、ただの気の迷いなのかもしれない。
ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本
- 作者: みさきじゅり
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2018/12/26
- メディア: 単行本
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今の時代は何でも名前をつけたがる傾向にあって、A型とかO型とかと同じような感じで聞いたことのないような心の病気があふれている。たくさんありすぎてきっと皆何かしらの病気なんだろうな。この本も「HSP」という症状について書いてあるんだけれど、ただ大きく違うのはHSPは病気ではなく生まれ持った気質なので治ることはなく、いかに上手く付き合っていくか、ということになるらしい。
それで、本当はこういう本を買うのにとても抵抗があるんだけれど、HSPの特徴があまりにも当てはまっていて、本にはそういったHSPの人がどんな働き方をしていけば良いか書いてあるようだったので買ってしまったということ。
ちなみにHSPというのは「敏感すぎる人」「繊細すぎる人」と言われていて、5人に1人がそうらしい。そして敏感すぎるために上手く生きられないとのこと。ちなみに私が当てはまった特徴をいくつか抜粋すると、
・自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ(気づかなくてもいいくらい気づいてしまう)
・他人の気分に左右される(自分に関係なくても人が落ち込んでいると私も落ち込んでしまう)
・忙しい日々が続くと、ベッドや暗い場所などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる(自分の部屋が好き)
・豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい(言わずもがな)
・すぐにびっくりする(いつも驚いてばかり)
・人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかをすぐに気づく(エアコンの温度をすぐに変えたりできる)
・一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ(本当に混乱する)
・子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた(そう思われていた)
他にもいろいろあるんだけれど、割愛。
HSPは人よりも多くのことを考えたり、気持ちが高ぶりやすかったり、すぐに感動したり、気が付きやすかったりするとのこと。必ずしも内向的とは限らなくて、外向型のHSPもいるらしい。あとは飽きっぽかったり、疲れやすかったり、無駄に正義感が強かったりなど。こんなことあんまり言いたくなかったんだけれど、完全に私だ。
仕事の部分だと、大器晩成型で、はじめは情報を処理するのに時間がかかるので仕事ができない奴っぽく見られるんだけれど、一度仕組みを覚えてしまうと普通の人よりもできるそうだ。あとは、こういう診断では何回も書かれてきたようなことだけれど、クリエイティブ系の職種に適性があるらしい(本当にこれは聞き飽きたけれど、この本ではすべてのHSPに当てはまるというわけではなく、条件によっては教師や事務系に適している人もいるとの記載があった。ただ単になるべく多くの人に当てはまるよう書いたからなのかもしれないけれど。そもそも5人に1人がミュージシャンになったらこの世界は音楽まみれになってしまう)。
気質の部分もそうだけれど、特に、仕事は遅咲きというところにそうなんだよなあ、と思ってしまった。確かに1社目も2社目も、最初の頃はミスが目立つし仕事は遅いし、働くの向いてなさすぎると常々思っていたけれど、辞めるくらいになると1社目は自分のやり方を確立し始めて割と楽だったし、2社目はまだまだ理想通りではなかったけれど、意外と上手くできていたのかもなんて思っていたからだ。それで、普通の人が就職活動をする時は職種や勤務地、年収などを見て決めるけれど、HSPの人はそれに加えて4つのポイント(環境、適性、人間関係、ペース)も考えないといけないらしい。極端にいえば、この4つのポイントさえクリアできていれば、職種なんてそんなに関係ないということなのかな。
本を読んでHSPのことはわかったし、仕事を探していくポイントも理解できた。けれども今の私には自分のこととして落とし込むことは難しくて、私のためだけの具体的な言葉がほしいと思った。ここで最初の話に戻るけれど、追いつめられた人は何かにすがりたくなってしまうようで、早速カウンセリングの申し込みをしようとしている。ずっと私のことは私が一番わかっていると思っていたけれど、自分のことも理解できず、今後どうすればいいのかもわからず途方にくれていることはこんなにも辛いのか。そりゃ本屋に自己啓発本は並ぶし、カウンセリングでご飯を食べる人がいるなと思った。
本当に今は、10分ごとに考えていることが変わってしまうのでやばい。この前のブログを読んでくれた人が「自分が無職ならリゾートバイトする」と書いているのを見て、それいいなと思ったりしている。
とりあえずカウンセリングは今度の金曜日。料金は、テレフォンレディで20時間くらい喘げば払える。