日記

気づいたら何となく夏だった

期限が切れる寸前のヤフーポイントで線香花火を買うことにしました。私は大体こういうとき食料を買いがちなのだけれど、何となく、今年は夏らしいこと何もしていないのに気づいたので。
線香花火といえば、大学時代にやった線香花火大会を思い出します。所属していたサークルのメーリングリストを勝手に使って人を集めました。結局20人くらい来てくれたのかな、大体が知らない人だったけれど、みんなでグラウンドにしゃがんでひたすらに線香花火をやり続けていました。楽しくはなかった。でも、それでよかったのだと思います。楽しくなかったので、ほとんど記憶がないのだけれど。
今年の線香花火大会は、私ひとりで決行されました。せっかくだからとふんぱつしたので、花火の作りがとてもきれい。和紙でぐるぐるに巻かれていて、持つところは淡い黄色とか緑とか。どうやら四季を表しているらしい。一つひとつゆっくり眺めて、ピンクからだんだんと青になっているものを選びます。まだ寒さが残る春かな、なんて思いました。
私はあまり写真を撮らないので、思い出が記録されていることはほとんどないのだけれど、これからもそんな感じでやっていきたいと考えています。良いことは、なるべく秘密にしておきたい。記録に残していなかったせいで、事実とは異なる形で保存されていることもあるのだけれど、そのほうが思い出らしくて良いと思います。少しでも過去に救いを求めていたいし。
線香花火はとてもきれいで、私だけのために燃焼しているのはもったいない気がしました。だからといって誰かに見せるわけでもないので、静かに私の頭の中に保存されたまま、これからも私しか思い出すことはありません。

変な時間に目覚めてしまったせいですごく恥ずかしいことを書いている気がするけれど、後から見たときにウワッとなって消さないように頑張ります。インターネットでもカッコつけるのは、なんだか違う気がするし。よい私もだめな私も痛い私もたぶん私なので、きちんと向き合っていきましょう。インターネットで生きるというのは、そういうことです。
#エッセイ #日記