日記

6/19の日記:丁寧な暮らしの効果は抜群だった

8時半くらいに起きる。本当は6時くらいに起きたかったんだけれど、また失敗してる。というのも、今日はヤバいベッドで寝ていたので。妹の家に泊まっていたんだけれど、妹の家のベッドは、かなり危険。マシュマロの上に乗ってるみたいに、ふんわりと私の体を包んでしまう。そうして、一度寝ころんだら起き上がることができない。脳みそが起き上がる信号を完全に遮断してしまっている。ついには、体がベッドにいるのか、水の中にいるのかわからない感覚になってきて、たちまち意識を失うんだった。しかも、私だけじゃなくて、妹の歴代の彼氏たちもおんなじこと言ってるらしいので、本当にあれは麻薬だ(妹のベッドには私を含め、たくさんの人が寝ている)。私は今おせんべいみたいな布団で寝ているけれど、あのベッドが家にあったら24時間寝ていると思う。

9時半くらいに妹の家をおいとまして、近くのスタバで少し作業をした。私はスタバが好きというわけではなくて、電源とワイファイが使える場所がスタバとコメダくらいしか思いつかないというだけ。そもそも私のパソコンはマックじゃないし、コーヒー苦手だし。でも、やっぱり都会のスタバはとてもいいな。電源がついている席がたくさんあるんだもんな。人もあんまりいないし。私の家の一番近くのスタバは、観光スポットみたくなってる。

家に帰る途中に、コーヒー豆の焙煎所?に寄った。実は、コーヒー苦手だけど、コーヒー豆を挽く器具をもらったので、かっこよくコーヒーが飲めるようになりたいと思っている。あとは、カフェインを目覚まし代わりにできたらもっと生産性が上がるんじゃないかなと思ったので。

焙煎所は、田んぼの中に、民家のふりをして存在していた。たぶん、古い家を改装してお店にしているんだと思う。向かいとか斜めにも民家があって、一見すると周りとなじんでいるのに、よく見るとめちゃくちゃオシャレな空間だった。庭に生えていたぽわぽわの植物とか、古びた三輪車とか、私の実家にあるのと変わらないはずなんだけれど、全てがオシャレに見えてきて、なんていうか、「田舎」ですらオシャレだった。うーん。上手く説明できない。「(良い意味で)きれいな田舎」って感じ。

私はオシャレ空間に慣れていないので、案の定、オロオロしてしていたけれど、お店の人が優しかったのでよかった。飲みやすいコーヒーをいくつか試飲させてもらうことになった。縁側に座って待っているあいだ、古びた畳とか、ちいさなちゃぶ台とか見ていると、心が静かになっていくのがわかった。いい天気だったので、すこし外は暑かったけれど、たまにすずしい風が吹いて、玄関の風鈴を鳴らしていた。

しばらくしたらお兄さんがコーヒーを持ってきてくれた。ウッ。カップまでオシャレだ。私はすぐ顔に出るので、苦い顔をしたらどうしようと思いながら、そうっと飲んでみたんだけれど、全く苦くなくてびっくりした。この世に苦くないコーヒーってあるんだな。他の種類も飲ませてもらったけれど、一番最初に飲んだやつが衝撃的すぎて、それを200g購入した。

その後はおいしいコーヒーの淹れ方を教わって帰ってきた(メモ:お湯は80度くらい、細かく挽く、冷凍保存OK)。帰り道、コーヒー豆が入っている飾り気のない紙袋を眺めるたび、心がはずんだ。これが「丁寧な暮らし」というものなのか。今まで遠巻きに眺めていたけれど、実際に肌で触れると、とろけるくらい優しいものだった。クセになりそう。さっそく断捨離とか始めちゃいそう。私ノロマだし、意外と向いてるんじゃないかな。丁寧な暮らしをする人って、あんまり早く動かなそう。

購入した豆は、貧しい暮らしをしている私の家の台所に置いてある。明日の朝、がんばって早起きして絶対に飲んでみせるぞ。そうすれば、何だか私も丁寧な暮らしに一歩近づけそうな気がする。そういえば、今日はご飯を15時くらいに食べたので、今すごくお腹がすいているけれど、我慢だ。丁寧な暮らしをしてる人は、きっと18時以降はものを食べない。